明日 世界が終わるらしい 大きな隕石が落ちてくる
だから今日は最後の日を どう過ごすか考えた
いつものように目を覚ます この歯磨き粉は今日も辛い
鏡に映る僕の顔は いつもと同じ 今日も同じ
準備ができたらその後は
思い出の詰まったあの場所へ行こう
その次は大切な人に会いに行こう
できるだけ多く会いに行こう
明日 世界が終わるらしい 大きな隕石が降るらしい
明日 世界が終わるらしい 僕の明日は来ないらしい
遠く懐かしいこの街に 誰よりも僕を愛する人がいる
しわの増えたその顔を眺め思う
あぁ この人の明日も来ない
別れを告げ家路を辿る
いつもより長くお湯につかる
明日には全部消えるんだな
布団のなかで瞼を閉じた
明日世界が終わるらしい 今日はとても良い日だった
もう なに一つ やり残したことはないよ
最高の最後の日だった
それなのに 何故だろう 涙が止まらない
今日会った人たちの顔が浮かんでく
本当はまだまだ会いたい人が沢山いる
そういえば あの人とは ケンカしたままだった
明日 世界が終わるなんて 誰も本当は言ってない
大きな隕石なんて どこにもない すべて僕の夢の話
今日も同じように陽は昇り 寝ぼけた顔が鏡に映る
愛する人が受話器ごしに呟く『おはよう』に
涙が流れたのは初めてだった
明日すべてが終わるなんて
いつだって誰も思ってなかった
簡単に消えてしまうこの世界を
昨日よりずっと これからはもっと僕は
愛せると思う
作詞・作曲 ふじたゆかり
http://fujitayukari.jimdo.com
撮影 藤崎健太郎
http://www.kentarofujisaki.com
音響・録音 粕谷茂一
会場 京都木屋町UrBANGUILD
http://www.urbanguild.net
#ふじたゆかり
